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💡 リース契約のリスト作成術!洗い出しのステップで確実な準備📋 #リース会計

このブログでわかることまとめ✨

  • リース会計の最初のステップは「契約の洗い出し」である理由がわかります。

  • なぜ契約の洗い出しが不十分だとリスクがあるのかを理解できます。

  • どんな種類の契約がリースの対象になり得るのかが明確になります。

  • 具体的な勘定科目からリース契約を探す方法がわかります。

  • 業界特有の商慣習や業務委託契約からリース要素を見つけるヒントが得られます。

  • 洗い出しが「リース会計のスコーピング」に役立つことが理解できます。

経理担当者の皆さん、リース会計の準備、進んでますか?「難しそう…」「何から手を付けていいか分からない…」と感じている方もいるかもしれませんね。でも大丈夫!リース会計をスムーズに進めるための最初の、そして最も重要なステップは、実はとってもシンプルなんです。

それはズバリ、あなたの会社にあるリース契約を全て洗い出すこと! 💡

 

なぜ契約の洗い出しがそんなに重要なの?🤔

 

リース会計の新しい基準では、これまでオフバランスだったオペレーティングリースも、原則として全てオンバランスする必要があります。つまり、貸借対照表に資産と負債として計上しなきゃいけないんです。これ、かなり大きな変更ですよね。

もし、洗い出しが不十分だと…

  • 「あれ、こんなリース契約あったっけ?」と後から見つかって、やり直しが発生! 😱

  • 計上漏れで、監査で指摘されるリスクも…!🚨

  • 正しい財務諸表が作成できず、経営判断に影響が出てしまう可能性も。

想像しただけでもゾッとしますよね。だからこそ、モレなく、ダブりなく、契約を把握することが、リース会計成功の第一歩なんです。

 

どんな契約を洗い出すの?🔍 ステップを具体的に!

 

「リース契約」と聞くと、コピー機や社用車を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれらも対象ですが、他にも視野を広げてみてください。

 

ステップ1️⃣:リースが含まれそうな勘定科目を徹底的にチェック!

 

まずは、経理の皆さんの得意分野である勘定科目からアプローチしましょう。以下の科目を重点的に確認することで、リース契約を見つけやすくなります。

  • 賃借料、地代家賃: これらは直接的にリースや賃貸借契約を示唆します。特に「賃借料」は、機器のレンタルやオフィスの賃料など、様々なリース要素を含む可能性があります。

  • 支払手数料、業務委託費: 一見リースと関係なさそうに見えますが、実はここにリース要素が隠れていることがあります。例えば、ITシステムの導入費用として支払っている中に、サーバーやネットワーク機器の利用料(リース料)が含まれているケースなどです。

  • 修繕費、保守料: 機器の保守契約の中に、その機器の利用権(リース)が含まれている場合があります。

  • 減価償却費(資産の取得方法を確認): 過去に購入したと思っている資産が、実はファイナンスリースで導入されていた、というケースも稀にあります。資産台帳と契約書を照合してみましょう。

  • 雑費、消耗品費: 少額であっても、定期的な支払いの内容を確認すると、リース契約が見つかることがあります。

これらの科目の取引明細を遡って確認し、「これは何の支払いだろう?」「契約書はどこにあるだろう?」と疑問を持つことが重要です。

 

ステップ2️⃣:業界特有の商慣習や業務委託契約にも目を光らせる!

 

次に、あなたの会社の業界特有の商慣習や、業務委託契約にも注目しましょう。

  • 製造業: 生産設備や特殊機械のレンタル・リース契約、あるいは生産ラインの一部を外部に委託している場合、その委託契約の中に設備の使用権が含まれていることがあります。

  • IT・サービス業: サーバーやネットワーク機器の利用契約、クラウドサービスの利用契約(特に専用サーバーや特定のリソースを専有利用する場合)、ソフトウェアの利用許諾契約の中にリース要素が含まれることがあります。

  • 建設業: 建設機械のレンタル、仮設事務所の賃貸借契約など。

  • 物流業: 倉庫の賃貸借、運搬用車両のリース契約など。

業務委託契約については、特に注意が必要です。例えば、「〇〇システムの運用保守業務委託」という契約の中に、システムを構成するハードウェアの利用権が実質的にリースとして含まれているケースがあります。契約書の内容を精査し、**「特定の資産を使用する権利」**が移転しているかどうかを確認しましょう。

 

スコーピングにも役立つ!網羅性の高い洗い出し

これらのステップを踏んで洗い出しを行うことで、網羅性の高いリストを作成できます。これは、リース会計の適用範囲(スコーピング)を決定する上でも非常に役立ちます。

「この科目は確認済み」「この業務委託契約はリース要素なし」といった形で、確認した範囲を明確にすることで、「どこまで確認すれば良いのか」という不安を解消し、効率的に作業を進めることができます。

 


リース会計は、契約の洗い出しからが本番です。この最初のステップを丁寧に行うことで、その後の会計処理がグッと楽になります。ぜひ、今日から社内の契約をくまなくチェックしてみてください!マンパワーです!!!

何か気になる契約が見つかったら、お気軽にコメントで教えてください! 👇